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【Python】形態素解析のおすすめライブラリ5選!MeCab・Janome・GiNZAの使い分けと実装方法

【Python】形態素解析のおすすめライブラリ5選!MeCab・Janome・GiNZAの使い分けと実装方法 Python

Pythonで自然言語処理(NLP)を行う際、最初のステップとして欠かせないのが「形態素解析」です。

文章を単語ごとに分割し、「名詞」「動詞」といった品詞を特定するこの技術は、AIチャットボットの開発から口コミの感情分析まで、あらゆるテキストマイニングの基礎となります。

しかし、Pythonには「MeCab」「Janome」「GiNZA」「SudachiPy」など、多くの形態素解析ライブラリが存在し、「結局どれを使えばいいの?」と迷ってしまう方も多いはずです。

この記事では、Pythonで利用できる主要な形態素解析ライブラリの特徴を比較し、それぞれの導入方法から具体的なコード例までを徹底解説します。

英語の解析や、高速化のための最新ツールについても触れていますので、ぜひプロジェクト選定の参考にしてください。

【本記事の信頼性】
プロフィール
執筆者:マヒロ
  • 執筆者は元エンジニア
  • SES⇒大手の社内SE⇒独立
  • 現在はプログラミングスクールを運営
  • モットーは「利他の精神」
💻 本記事の検証環境(2026年2月確認)
  • OS:Windows 11 / macOS Sequoia
  • IDE:Visual Studio / VS Code / IntelliJ IDEA
  • その他:Chrome DevTools / 各言語最新安定版

※本メディアでは、上記環境にてコードの動作と情報の正確性を検証済みです。

Pythonの形態素解析ライブラリ比較(2026年版)

まずは、代表的なライブラリの特徴を一覧で比較してみましょう。
「手軽さ」「処理速度」「精度の高さ」など、何を重視するかで選ぶべきツールが変わります。

ライブラリ名 特徴 速度 導入
難易度
おすすめ用途
Janome Pure Python製でインストールが超簡単。 遅め 初学習、小規模なスクリプト
MeCab 圧倒的な速度と実績。業界標準。 爆速 ★★★ 大量データ処理、実務全般
GiNZA spaCyベースで高精度。依存関係解析も可能。 普通 ★★ 高度なNLP、深層学習の前処理
SudachiPy 複数の分割モード(A/B/C)を持つ現代的な辞書。 速い ★★ 検索エンジン、表記揺れ対応
Vibrato Rust製の高速なMeCab互換ツール。 爆速 ★★ MeCabよりさらに速度を求める場合

とりあえず動かしてみたいならJanome、実務で速度が必要ならMeCab(またはVibrato)、高度な分析をしたいならGiNZAがおすすめです。

手軽さNo.1!「Janome」の使い方

Janomeは、C++などのコンパイラを必要とせず、pip だけでインストールが完結するPure Python製のライブラリです。
環境構築でつまづきたくない初心者の方に最適です。

インストール

pip install janome

Janomeによる分かち書きのコード例

from janome.tokenizer import Tokenizer

# インスタンス生成
t = Tokenizer()

text = "Pythonで形態素解析を始めましょう。"

# 形態素解析を実行
for token in t.tokenize(text):
    # 表層形(単語そのもの)と、品詞情報を表示
    print(f"{token.surface} : {token.part_of_speech}")

実行結果

Python : 名詞,固有名詞,組織,*,*,*
で : 助詞,格助詞,一般,*,*,*
形態素 : 名詞,一般,*,*,*,*
解析 : 名詞,サ変接続,*,*,*,*
を : 助詞,格助詞,一般,*,*,*
始め : 動詞,自立,*,*,一段,連用形
ましょ : 助動詞,*,*,*,特殊・マス,未然形
う : 助動詞,*,*,*,不変化型,基本形
。 : 記号,句点,*,*,*,*

Tokenizer クラスのインスタンスを作成し、tokenize メソッドにテキストを渡すだけで解析できます。

token.surface で単語の表記、token.part_of_speech で品詞などの詳細情報が取得できます。
手軽ですが、長文の処理には時間がかかる点に注意が必要です。

速度と実績の定番「MeCab」の使い方

MeCab(メカブ)は、非常に高速な処理が可能なオープンソースの形態素解析エンジンです。

Pythonから利用するには、MeCab本体のインストールと、Pythonバインディング(mecab-python3)の導入が必要です。

インストール(Windows/Mac)

Windowsの場合、現在はバイナリ込みのホイールが提供されているため、pipだけで入ることが多いですが、エラーが出る場合は公式サイトからMeCab本体(exe)をインストールし、環境変数PATHを通す必要があります。

pip install mecab-python3
pip install unidic-lite

unidic-lite は辞書データです。これを入れるだけで辞書設定が不要になります。

Mac (Homebrew) の場合は以下の通りです。

brew install mecab
brew install mecab-ipadic
pip install mecab-python3

MeCabによる解析コード例

import MeCab

# 辞書を指定せずに初期化(unidic-liteが入っていれば自動で使用)
wakati = MeCab.Tagger()

text = "すもももももももものうち"

# 解析結果を文字列として取得
result = wakati.parse(text)

print(result)

実行結果

すもも	名詞,普通名詞,一般,*,*,*,スモモ,李,すもも,スモモ,すもも,スモモ,和,*,*,*,*
も	助詞,係助詞,*,*,*,*,モ,も,も,モ,も,モ,和,*,*,*,*
もも	名詞,普通名詞,一般,*,*,*,モモ,桃,もも,モモ,もも,モモ,和,*,*,*,*
...
EOS

MeCab.Tagger() で解析器を作成し、parse メソッドで解析します。

結果はタブ区切りの文字列として返ってくるため、プログラムで利用する場合は split() などで分割して処理する必要があります。

圧倒的な処理速度を誇るため、数万行のテキストデータを処理する場合などはMeCab一択です。

高精度でモダンな「GiNZA」の使い方

GiNZAは、世界的に有名なNLPライブラリ「spaCy」を利用した日本語解析モデルです。
文の係り受け解析(どの単語がどの単語を修飾しているか)など、高度な分析が可能です。

インストール

pip install -U ginza ja-ginza

GiNZAによる解析コード例

import spacy

# GiNZAモデルのロード
nlp = spacy.load("ja_ginza")

text = "国家公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。"
doc = nlp(text)

for token in doc:
    # テキスト、品詞タグ、依存関係ラベル
    print(f"{token.text}, {token.tag_}, {token.dep_}")

実行結果

国家公務員, 名詞-普通名詞-一般, nsubj
は, 助詞-係助詞, case
、, 補助記号-読点, punct
全体, 名詞-普通名詞-副詞可能, nmod
の, 助詞-格助詞, case
奉仕者, 名詞-普通名詞-一般, advcl
...

spacy.load("ja_ginza") でモデルを読み込みます。

単なる品詞分解だけでなく、文法的な構造(主語や目的語など)も解析できるため、AIモデルの学習データ作成などに適しています。

英語の形態素解析なら「NLTK」か「spaCy」

英語はスペースで単語が区切られているため、日本語のような複雑な分かち書きは不要ですが、品詞の特定やステミング(語幹化)にはライブラリが必要です。

NLTK (Natural Language Toolkit)

学術研究や教育用途で広く使われるライブラリです。

import nltk
# 初回のみデータのダウンロードが必要
# nltk.download('punkt')
# nltk.download('averaged_perceptron_tagger')

text = "Python is a programming language."
tokens = nltk.word_tokenize(text)
tagged = nltk.pos_tag(tokens)

print(tagged)
# [('Python', 'NNP'), ('is', 'VBZ'), ('a', 'DT'), ...]

英語の解析では、spaCy(前述のGiNZAのベース)も非常に高速で優秀なため、実務ではspaCyの英語モデル(en_core_web_sm)を使うことも多いです。

実践:頻出単語の抽出(名詞だけ取り出す)

形態素解析の応用として、テキストから「名詞」だけを抜き出してリストにする処理を実装してみましょう。

これはワードクラウドの作成や、トレンドワード分析の前処理として頻繁に使われます。

Janomeを使った名詞抽出

from janome.tokenizer import Tokenizer

def extract_nouns(text):
    t = Tokenizer()
    nouns = []
    
    for token in t.tokenize(text):
        # 品詞が「名詞」のものだけ抽出
        if token.part_of_speech.split(',')[0] == '名詞':
            nouns.append(token.surface)
            
    return nouns

sample_text = "私は昨日、東京の美味しいラーメン屋に行きました。"
print(extract_nouns(sample_text))

実行結果

['私', '昨日', '東京', 'ラーメン', '屋']

token.part_of_speech は「名詞,一般,,…」のようなカンマ区切りの文字列なので、split(',')[0] で最初の要素を取り出し、それが「名詞」であるかを判定しています。

「形容詞」や「動詞」も含めたい場合は条件式を変更してください。

Pythonのスキルを活かして年収を上げる方法

以上、Pythonでの形態素解析のおすすめライブラリについて解説してきました。

なお、Pythonのスキルがある場合には、「転職して年収をアップさせる」「副業で稼ぐ」といった方法を検討するのがおすすめです。

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