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【PHP】バージョンアップの影響とリスクを完全網羅

【PHP】バージョンアップの影響とリスクを完全網羅 PHP

Webサイトやアプリケーションを運用していると、サーバー会社やWordPressの管理画面から「PHPのバージョンアップをしてください」という通知が届くことがあります。

「セキュリティのために更新したほうがいいのは分かるけど、サイトが壊れたらどうしよう……」
「今動いているプログラムにどんな影響が出るのか不安」

そんな悩みを抱えたまま、古いPHPバージョンを使い続けていませんか?

確かにPHPのバージョンアップには、関数や構文の廃止といった互換性の問題が伴います。
しかし、事前に適切な「影響調査」を行えば、リスクは最小限に抑えることができます。

この記事では、PHPをバージョンアップすることによる具体的な影響やメリット・デメリットから、WordPressサイトでの不具合回避テクニック、そして専用ツールを使った互換性チェックの手順まで、最新情報を踏まえて徹底解説します。

【本記事の信頼性】
プロフィール
執筆者:マヒロ
  • 執筆者は元エンジニア
  • SES⇒大手の社内SE⇒独立
  • 現在はプログラミングスクールを運営
  • モットーは「利他の精神」
💻 本記事の検証環境(2026年2月確認)
  • OS:Windows 11 / macOS Sequoia
  • IDE:Visual Studio / VS Code / IntelliJ IDEA
  • その他:Chrome DevTools / 各言語最新安定版

※本メディアでは、上記環境にてコードの動作と情報の正確性を検証済みです。

PHPバージョンアップによる主な影響とリスク

PHPのバージョンを上げるということは、単に数字が変わるだけではありません。
言語仕様そのものが進化するため、古い書き方がエラーになったり、挙動が変わったりする可能性があります。

具体的にどのような影響があるのかを見ていきましょう。

廃止された関数や構文によるエラー(実行時エラー)

最も深刻な影響は、これまで使えていた関数や構文が「廃止(削除)」されることです。
PHPはメジャーバージョンアップ(例:7.x → 8.x)のタイミングで、古い機能を整理する傾向があります。

もしコードの中に廃止された関数が含まれていると、「Fatal Error(致命的なエラー)」などが発生し、画面が真っ白になったり、処理が停止したりします

特にPHP 8.0以降では、「型の厳格化」が進み、以前は警告(Warning)で済んで黙殺されていたような曖昧な記述が、即座に処理を停止するエラー(TypeErrorやValueErrorなど)として扱われるケースが増えています。

非推奨(Deprecated)の警告が表示される

廃止まではいかなくても、「将来的に廃止される予定」の機能を使うと、「Deprecated(非推奨)」という警告ログが出力されるようになります。

画面上にエラーメッセージを表示する設定になっている場合、サイトのデザインが崩れたり、ユーザーに警告文が見えてしまったりするリスクがあります。

WordPressのテーマやプラグインの不具合

WordPressサイトの場合、PHPのバージョンアップによって、使用しているテーマやプラグインが動かなくなるケースが多発します。

特に、更新が止まっている古いプラグインは最新のPHPに対応していないことが多く、バージョンアップ後に「管理画面に入れない」「お問い合わせフォームが送信できない」といったトラブルを引き起こす原因となります。

それでもバージョンアップすべき3つの理由(メリット)

リスクがあるにもかかわらず、なぜPHPのバージョンアップは推奨されるのでしょうか?

それは、リスクを補って余りある大きなメリットがあるからです。

処理速度の向上(パフォーマンス改善)

PHPはバージョンが上がるごとに、処理エンジンの最適化が進んでいます。
特にPHP 7系への移行時には劇的な速度向上が見られましたが、8系以降でもJIT(Just-In-Time)コンパイラの導入などにより、計算処理を中心としたパフォーマンスが改善されています。

※ただし、WordPressなどのCMSにおいては、ボトルネックがデータベース処理や通信にあることが多いため、JITによる恩恵は限定的であり、劇的な体感速度の向上までは感じられない場合もあります。

セキュリティの強化

古いPHPバージョンには、既知の脆弱性(セキュリティホール)が存在する可能性があります。
公式のサポート期限(EOL)が切れたバージョンを使い続けることは、ハッカーに対して「どうぞ攻撃してください」と言っているようなものです。

最新版にアップデートすることで、これらの脆弱性が修正され、サイトの安全性が保たれます。
(※もちろん、PHPだけでなくWordPress本体やプラグイン、テーマの更新もセットで行うことが前提です)

新機能による開発効率のアップ

新しいバージョンでは、コードをより短く、安全に書くための便利な構文が多数追加されています。
(例:型宣言の強化、Null合体演算子、名前付き引数など)

これにより、開発者はバグの少ないコードを効率的に書くことができ、メンテナンスコストの削減にもつながります。

WordPressサイトでのバージョンアップ手順と注意点

WordPressを利用している場合、PHPの切り替えはサーバーの管理画面からワンクリックで行えることが多いですが、その手軽さが逆に命取りになることもあります。

安全にアップデートするための手順を紹介します。

手順1:必ずバックアップを取る

何が起きても元の状態に戻せるよう、ファイルとデータベースの両方をバックアップしてください。
「UpdraftPlus」などのプラグインを使うか、サーバーのバックアップ機能を利用しましょう。

手順2:テーマとプラグインを最新にする

PHPを上げる前に、WordPress本体、使用しているテーマ、プラグインをすべて最新バージョンに更新します。
多くの現役プラグインは最新のPHPに対応するようにアップデートされています。

手順3:PHP互換性チェックツールを使う(参考程度に)

実際に切り替える前に、現在のサイトが新しいPHPバージョンで動くかどうかを診断できるプラグイン「PHP Compatibility Checker」を活用するのも一つの手です。

使い方の流れは以下の通りです。

  1. プラグインをインストール・有効化する。
  2. 「PHPバージョン」を選択(例:PHP 8.2など)。
  3. 「スキャンを実行」をクリック。

スキャンが完了すると、「互換あり(Compatible)」「警告(Warning)」「エラー(Error)」が表示されます。

※注意:このツールの解析精度には限界があり、すべての非互換性を検知できるわけではありません。また、動的に実行されるコードなどは解析できないため、あくまで「目安」として利用し、最終的にはテスト環境での動作確認を必ず行ってください。

【開発者向け】自作プログラムの「影響調査」に役立つツール

WordPressではなく、フルスクラッチ(自作)のPHPアプリケーションを開発・保守している場合、より詳細なコード解析が必要です。

ここではComposer環境を前提とした解析ツールを紹介します。

PHPStan(PHP Static Analysis Tool)

PHPStanは、コードを実行せずにバグや型の不整合を発見できる静的解析ツールです。

これを使えば、「廃止された関数を使っている箇所」や「引数の型が間違っている箇所」などをリストアップできます。

# Composerでインストール
composer require --dev phpstan/phpstan

# 解析の実行(srcディレクトリを対象にする例)
vendor/bin/phpstan analyse src

Rector(PHPリファクタリングツール)

Rectorは、古いPHPのコードを新しいバージョンの記法に「自動的に書き換えてくれる」強力なツールです。

例えば、PHP 7.4のコードをPHP 8.2対応にアップグレードする、といった作業をコマンド一発で支援してくれます。

# Composerでインストール
composer require --dev rector/rector

# 設定ファイルを作成して実行
vendor/bin/rector process src

PHPバージョンアップの影響を最小限にするためのチェックリスト

最後に、バージョンアップ作業を安全に進めるためのチェックリストをまとめました。

  • [ ] バックアップは取得したか?(DBとファイル両方)
  • [ ] テスト環境(ステージング環境)はあるか?(いきなり本番環境でバージョンアップせず、複製したテスト環境で動作確認を行うのが鉄則です)
  • [ ] エラーログの確認設定はできているか?php.inilog_errors = Onerror_log の出力先を確認し、不具合が出た際にすぐに原因を特定できるようにしておきます)
  • [ ] 主要機能の動作テストを行ったか?(トップページの表示だけでなく、ログイン、フォーム送信、決済処理など、重要な機能が動くか重点的にテストします)
  • [ ] ロールバック(切り戻し)の手順を確認したか?(万が一、本番環境で重大な不具合が発生した場合に、すぐに元のPHPバージョンに戻せるよう、サーバー管理画面での操作手順などを確認しておきましょう)

PHPのスキルを活かして年収を上げる方法

以上、PHPにおけるバージョンアップの影響とリスクについて解説してきました。

なお、PHPのスキルがある場合には、「転職して年収をアップさせる」「副業で稼ぐ」といった方法を検討するのがおすすめです。

PHPエンジニアの需要は非常に高く求人数・案件数も多いため、転職によって数十万円の年収アップはザラで、100万円以上年収が上がることも珍しくありません。

なお、転職によって年収を上げたい場合は、エンジニア専門の転職エージェントサービスを利用するのが最適です。
今すぐ転職する気がなくとも、とりあえず転職エージェントに無料登録しておくだけで、スカウトが届いたり、思わぬ好待遇の求人情報が送られてきたりするというメリットがあります。
併せて、副業案件を獲得できるエージェントにも登録しておくと、空いている時間を活かして稼げるようなPHPの案件を探しやすくなります。

転職エージェントも副業エージェントも、登録・利用は完全無料なので、どんな求人や副業案件があるのか気になる方は、気軽に利用してみるとよいでしょう。
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