Webサイトのデザインを一気におしゃれに見せてくれる「グラデーション」。
しかし、「実装が難しそう」「画像を作らないといけないの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
色の変更や角度の調整も修正が簡単で、ページの読み込み速度への影響も少ないため、現代のWeb制作では必須のテクニックです。
この記事では、基本の「線形グラデーション」から「円形グラデーション」、さらには「背景画像の上にグラデーションを重ねる」応用テクニックまで、コピペで使えるコード付きで徹底解説します。
![]() 執筆者:マヒロ |
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CSSでグラデーションを作る基本「linear-gradient」
Webサイトの背景色にグラデーションを指定する際、最もよく使われるのが linear-gradient(リニア・グラディエント)関数です。
これは「線形グラデーション」と呼ばれ、一直線上に色が変化していくスタイルを作ります。
基本的には、CSSの background プロパティ(または background-image)に値を設定するだけで実装可能です。
上下・左右に色が変化する基本の書き方
まずは最もシンプルな、2つの色が混ざり合うグラデーションを見てみましょう。
カッコ内に「開始色」と「終了色」を指定するだけで、自動的に上から下へのグラデーションになります。
/* 上から下へ(デフォルト) */
.gradient-box {
background: linear-gradient(#33ccff, #ff99cc);
}
色の変化する方向を変えたい場合は、色の指定の前に to 方向 を記述します。
/* 左から右へ */
.gradient-box-right {
background: linear-gradient(to right, #33ccff, #ff99cc);
}
/* 左上から右下へ */
.gradient-box-diagonal {
background: linear-gradient(to bottom right, #33ccff, #ff99cc);
}
角度(deg)を指定して斜めのグラデーションを作る
方向をより細かく指定したい場合は、「deg(度数)」を使います。
時計回りに角度が適用されるため、デザインの微調整に非常に便利です。
0deg:下から上へ90deg:左から右へ180deg:上から下へ(デフォルトと同じ)45deg:左下から右上へ
/* 45度の角度で斜めに */
.gradient-deg {
background: linear-gradient(45deg, #22c1c3, #fdbb2d);
}
3色以上を使って複雑な色合いを表現する
グラデーションは2色だけでなく、カンマで区切ることで3色、4色と好きなだけ色を追加できます。
虹色のような表現も、CSSだけで簡単に作ることが可能です。
/* 3色を使ったグラデーション */
.gradient-multi {
background: linear-gradient(to right, #ff0000, #ffff00, #0000ff);
}
色と色の間に「%」を指定することで、色が変化する位置(カラーポイント)を調整することもできます。
指定しない場合は等間隔になりますが、特定の色を広くとりたい場合などに有効です。
ふんわり広がる円形グラデーション「radial-gradient」
直線的な変化ではなく、中心から外側に向かってふんわりと色が広がる表現には radial-gradient(ラジアル・グラディエント)を使います。
スポットライトのような効果や、柔らかい印象を与えたい背景に適しています。
中心から外側へ色が変化する書き方
基本的な書き方は linear-gradient と似ていますが、デフォルトでは要素の中心から楕円状に色が広がります。
/* 基本の円形グラデーション */
.radial-box {
background: radial-gradient(#ffffcc, #ff6666);
}
正円(circle)を指定して形を整える
要素が長方形の場合、デフォルトではグラデーションも楕円になります。
これを綺麗な「正円」にしたい場合は、circle という値を先頭に追加します。
/* 正円のグラデーション */
.radial-circle {
background: radial-gradient(circle, #a8e063, #56ab2f);
}
また、グラデーションの中心位置をずらしたい場合は at 横の位置 縦の位置 を指定します。
/* 左上を中心にグラデーション */
.radial-at {
background: radial-gradient(circle at 20% 30%, #ffffff, #000000);
}
背景画像にグラデーションを重ねるおしゃれテクニック
Webデザインで頻繁に使われるのが、「写真の上に半透明のグラデーションを重ねる」テクニックです。
これにより、画像の上の文字が読みやすくなったり、サイト全体のトーンを統一したりすることができます。
rgba で透過色を指定して重ねる
画像を背景にする url(...) と、グラデーションの linear-gradient(...) は、カンマ区切りで複数指定することができます。
このとき、先に書いた記述が上に表示されるというルールがあります。
ポイントは、グラデーションの色指定に rgba(赤, 緑, 青, 透明度)などを使い、色を透過させることです。
.image-overlay {
/* グラデーションを先に書く(上に重ねるため) */
background-image:
linear-gradient(to bottom, rgba(0, 0, 0, 0.3), rgba(0, 0, 0, 0.8)),
url("background.jpg");
/* 背景画像のサイズ調整など */
background-size: cover;
background-position: center;
color: #ffffff; /* 文字色を白に */
}
上記の例では、上部は薄い黒(透明度0.3)、下部は濃い黒(透明度0.8)のグラデーションを画像に重ねています。
こうすることで、画像の下の方に白いテキストを配置しても、くっきりと読みやすく表示されます。
配色に迷ったら?おすすめグラデーションジェネレーター3選
そんな方のために、プロが作成した美しいグラデーションをコピペできる便利なツールを紹介します。
1. WebGradients
淡いパステルカラーや、今どきのフラットデザインに合う美しいグラデーションが180種類以上揃っています。
気に入ったデザインをクリックするだけでCSSコードがコピーできる手軽さが魅力です。
2. uigradients
画面全体でグラデーションのプレビューを確認できるサイトです。
力強い色合いから落ち着いたトーンまで幅広く、左右のキーボード矢印キーで次々と配色を切り替えて探すことができます。
3. CSS Gradient
自分で色を細かく調整したい場合に最適なツールです。
PhotoshopのグラデーションツールのようなUIで、スライダーを動かしながら直感的にCSSコードを生成できます。
線形・円形の両方に対応しており、コードを書くのが面倒な時にも重宝します。
HTML/CSSのスキルを活かして年収を上げる方法
以上、HTMLとCSSで背景色のグラーデーションを実現する方法について解説してきました。
なお、HTMLやCSSのスキルがある場合には、「副業で稼いで年収を上げる」といったことが可能です。
エージェントサービスは、登録も利用もすべて完全無料なので、どんな求人や案件があるのか気になる方は、気軽に利用してみるとよいでしょう。



